あの日は子供たちを迎えて、うちの近くのスーパーに行こうと、
うちを目の前にして細い路地に入ったところ、
私の車の前に一人の老婆がふらふら歩いてました。
もともと私もスピードを出す方ではないし、
通りなれた道だし、ここは徐行するっていうお決まりの道だったので、
ふらふら歩いてるおばーが早く気付いてくれて、道の端に寄ってくれるのを
待ってました。
すると、そのおばー私の方を見て手を上げた。
あ、この道反対側に行きたいんだな~と車を止めて待ってると、
なんと道の真ん中に座り、横になろうとするではありませんか!!
危ないからどいて!と車の中から必死にジェスチャー。
それでもおばーは寝そべったまま。
そのうち対向車が猛スピードでやってきた。
私はまた対向車にわかるようにジャスチャー。(この時点で私はガクガク)
対向車の人が気付いて、車から降りてきたので私も車から降り、
私の車の後ろの人も何人か降りてきた。
このとき、みんな私がそのおばーをひいたと思ってる。
いろいろ説明すると、みんなは「おばーこんなところで寝たら迷惑だよ!」と。
するとそのおばーは
「私はもう終わりだからひいて」と
悲しい一言。。。
みんなでそのおばーを道の端に運んで、若いお姉さんが残っていたのだけど、
私もそのお姉さんも車を動かさないとみんなが通れないし、車を止めるとこもないので、
そのまま放って車を出した。
子供たちは泣きそうだ。
そんなときどう説明していいかわからなし、ただ「おばーは歩くの疲れたんだね」
としか言えなかった。
その後とりあえず買い物を足早に済ませ、気になるのでその道を通ったら、
もうおばーはいなかった。
あの辺に住んでる人が言うには、あの日救急車がきてたらしい。
だからたぶん保護されたんだろうな。
おばーも何があったか知らないけど、私がおばーをひいたら私の方が終わりだよー!
と心の中で叫んだ。
生きてくのはつらいこともたくさんあるけど、楽しいことをより多くするには
自分次第と思う。
どんな逆境にも負けない強い心を私はずっと持っていたいし、
旦那や子供たちにも見せたいと思う。
言葉も必要だけど、それに伴う行動も必要。
だからこの日から私はいろいろ考えるようになった。
言葉にしていろいろ言ってるけど、果たして自分自身の行動はどうなのか?と。
頑張ってる頑張ってると言ってる割には、全然頑張ってないような気がしてる。
まだまだ頑張れるんじゃないかと思う。
たまには自分を客観的に見るのも必要で、自分を見つめ直すのも必要。
人間はそうやって大きくなっていくんだろうな。
私が生きていくために必要な試練を、今は神様から与えられてる時期なのかもしれない。